STANLEY(スタンレー)のクーラーボックスを最近購入した私。
性能、容量、価格、この3つが私の求めていたものにピッタリだったので購入したんですが一つ問題が…
この色、好みじゃない!
アーミーグリーンを買いましたが、どうも自分のキャンプサイトでは浮いてしまいます。例えるなら、北斗の拳の世紀末に磯野家が平和な食卓を囲んでいるくらい違和感!
それなら自分で色を塗り替えてしまえばいいではないか!
ということで、ネットやSNSで情報を調べまくってとりあえずチャレンジしてみることにしました。
この記事では以下の事を紹介しています。
- スタンレークーラーボックスの塗装方法
- 塗装時の注意点とコツ
- 塗装後の色落ち具合
それでは早速手順を写真付きで分かりやすく解説していきます。
用意するもの
- スタンレークーラーボックス
- シリコンリムーバー
- ミッチャクロン
- 高耐久ラッカースプレー(つや消しブラック)
- シリコンラッカースプレー
- マスキングテープ
- やすり(#240、#400)
使用するヤスリは紙ヤスリで問題ありませんが、耐水ペーパーの方が目づまりがおきにくく、仕上がりがキレイです。
どれもホームセンターで手に入るものですので、気軽に行えます。
ただ私がホームセンターに行った際は、高耐久ラッカースプレーのつや消しブラックだけ在庫が無く、Amazonで購入しました。(笑)
ミッチャクロンも、Amazonのほうが安く手に入ったので合わせて購入。
塗装手順
表面の汚れを落とす
食器用洗剤で表面についた汚れを落としていきます。傷がついてその中に汚れが溜まっている場合は、使い古した歯ブラシ等で掻き出すと汚れが落ちやすいです。
洗った後は、天日干しして完全に水気がとれるまで乾かします。
新品でそのまま塗装する場合はこの工程は不要です。
ヤスリ掛けを行う
紙ヤスリ、もしくは耐水ペーパーで塗装面のヤスリ掛けを行います。
最初は粗目の#240からヤスリをかけていきます。私はいきなり新品をヤスリ掛けしましたが、最初の一手はかなり勇気がいりました。(笑)
底面までしっかりヤスリ掛けができたら、次は#400で表面のボコボコを整えていきます。
#400でもまだザラザラが気になる方はさらに#600でツルツルにしてもいいです。
最後にヤスリ掛けで出た粉を、濡れたタオル等でふき取って再び乾かします。
マスキングを行う
マスキングテープをつかって、塗装したくない部分をテープを保護していきます。
今回は蓋の部分をマスキングしました。ただ一番苦戦したのは、蓋の上にあるヒモを引っかけるパーツだけマスキングしないところです。
取っ手も無理に取り外すと取り返しがつかなくなりそうでしたので、断念。さすがに1万の代物にそこまでのパワープレイはできません…(笑)
結局マスキング工程だけで、1時間程かかってしまいました。
シリコンリムーバーを吹きつける
車用のリムーバーに家にあったので今回をそれを使用していきます。
シリコンリムーバーは、表面の汚れに含まれる油分を除去してくれる役目があります。全体の面に薄く吹き付けていきます。
いかに塗装前の下地を丁寧に行うかで、塗装後の仕上がりが変わってきます。
塗った後は、30分程乾かしておきます。
ミッチャクロンを吹きつける
正直、ミッチャクロン1つあればリムーバーを吹きつける必要はないかと思いますが、下地作りには念をいれて行いたく、リムーバーを吹きつけています。
スタンレーのクーラーボックスは、PE(ポリエチレン)素材でできている為、もともと塗料を塗りにくい素材ですが、このミッチャクロンを使えば塗料の密着性を高めることが出来ます。
密着の悪い亜鉛メッキ、アルミ、ステンレスなどの金属、プラスチックなどの樹脂面やガラス、クロムメッキ、焼付塗装面など、多種多様な素材に対しペーパー研ぎが不要で強力な密着力が得られます。 鉛やクロムなどの有害重金属を一切使用していない安全性の高いプライマーです。
染めQ公式から引用
2回程全体にスプレーして、30分程乾かしておきます。
ラッカースプレーを吹き付ける
いよいよ本塗りに入ります。使用するのは、アサヒペンの高耐久ラッカースプレーです。
●シリコン変性アクリル樹脂の使用により耐久性が格段に優れたラッカースプレー。
●タレにくく、きれいに仕上がる。
●日光や雨に強く、美しいツヤに仕上がる。(ツヤ消し色は除く)
●超速乾タイプ(夏期 20~30分 冬期 40~60分)
●トルエン・キシレン・フタル酸系可塑剤を含まない
●使用後容易に且つ安全に廃棄できるガス抜きキャップ付きです。アサヒペンより引用
他のラッカースプレーと比較して価格は高めですが、仕上がりに妥協はしたくなかったので、このスプレーを選びました。
スプレー塗装の注意点についてはコチラの記事で紹介しています。
3回程重ね塗りをして、30分程乾かします。注意点としては、特に角の塗料が剥がれやすい為、もう1回角を重点的に厚塗りしておくといいです。
完全に乾いたら、一度耐水ペーパー(#400程)で表面を水を掛けながら馴らしておくと仕上がりがキレイになります。
私はやらなかったので、表面はかなりざらついた仕上がりになってしまいました。(笑)
耐水ペーパーで表面を削ったあとは、乾かしてから再びラッカースプレーを吹き付けます。その後また30分程乾かします。
つや消しクリアーを吹きつける
いよいよ最終工程です。
ブラック塗装の上から保護する役割でつや消しクリアーを吹き付けていきます。
3回程重ね塗りをして、30分乾かします。
仕上がり後はこんな感じです。ヤスリ掛けしてないからザラザラです(笑)。
マスキングテープを剥がす
さあ待ちに待った歓喜の瞬間です。マスキングテープを慎重にはがしていきます。
塗装後の楽しみって、このマスキングテープを剥がした後にキレイに境目が出来ているのを見ることなんですよね。(笑)
剥がし終わった状態です。キレイに緑色だった部分のみ、色が入っています。
不安だった、ヒモを付ける部分のパーツですが、ちゃんと黒になっています。
実際に使ってみました!
ブラックにしたおかげで、私のキャンプ道具達にうまく紛れ込んでいます。(笑)
さすがにちょっとぶつけたくらいでは全く剥がれる気配はありません。
しかし、取っ手を後ろ側へ倒す際に、側面と干渉してしまうところ(赤丸箇所)があり、さすがにその一部分のみ剥がれてしまいます。
そこまで目立つ部分ではない為、許容範囲としました。
10回程使った結果
キャンプで10回程使用した結果、やはり塗料が剥がれてしまう部分が出てきてしまいます。特に角の部分はぶつけやすく、積み込みの際にほかのキャンプギアと干渉しやすいので、剥がれが起きやすいです。
もちろん底部分は剥がれています。(笑)特に見える部分ではないのでそこまで気にしていませんが、剥がれはやむを得ないです。
目立つところの剥がれがひどくなってきた際は、一度古い塗料をヤスリで磨いて落としてから、同じ手順で塗装してあげると、キレイに仕上げることができます。部分的にスプレー塗装もアリかと思いますが、まずは目立たない部分(底部分など)で試し吹きするのをおすすめします。
このリンクから塗装手順へジャンプできます。
まとめ
今では無数にあるキャンプ道具ですが、やはり基本的には、
「みんなが持っている物=良いもの」
なんですよね。でも被りたくない。(笑) なら改造するなり色を変えるなりしてオリジナリティを出すしかありません。
今回もその1つです。ちょっと手を加えるだけでも、自分のオンリーワンの道具として一層愛着が湧くこと間違いなしです!みなさんも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
それでは良きキャンプライフを!